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ドクダミについて

蕺(ドクダミ)とは

コショウ目 ドクダミ科 ドクダミ属 の一年草。

古くから使われる民間薬、独特の異臭があり、まさに「良薬はにおいも強し」 名前の由来からして「毒を抑える」と言う意味で、三大民間薬の一つに数えられる、日本漢方を代表する民間薬です。

薬効・効能

  • 解毒、膿を出すとして化膿症、湿布等皮膚疾患及び蓄膿症、中耳炎に。
  • ドクダミ特有のにおい成分、デカノイルアセトアルデヒロは抗菌作用があり、カビの発育を抑え、水虫、たむし、いんきんたむし等に対して抗菌作用、ぶどう状球菌などの最近にも有効。ただし乾燥させると大部分が失われてしまう。
  • 強い利尿作用、共振作用、血管収縮作用などがあり、糖尿病、白内障防止作用などが認められる。
  • マウス実験では、ドクダミの水溶性成分には抗炎症作用があるとされている。
  • 漢方では「十薬」と言う名前で呼ばれ、肺浮腫、肺炎での発熱、咳、腐臭のある膿性の端が出るときに処方される。
  • 飲み過ぎると下痢や高カリウム血症のおそれあり。

ドクダミの利用方法

食用として

葉の部分を食べたり、根の部分を煮たり揚げたりして食べる。葉の部分は辛い味付けにして癖をおさえて食べられる。食べ過ぎに注意しましょう。 また、採取の時は、毒草に注意。スズランなど、ドクダミによく似た毒草があるので、きちんと確認しましょう。

薬用部位として

開花期に全草を採取します。水で洗って、草全体がしんなりするまで天日干し(陽乾)、さらに陰干し(陰乾)で仕上げします。
特に、採取時期が梅雨時期なので腐らないように注意が必要です。

ドクダミトリビア

ドクダミ利用の歴史

ドクダミは古くから「民間薬」として使われてきている一方、漢方として用いたのは江戸時代末期からで、他の漢方薬に比べると比較的歴史は浅い。
現代になって、いくつかの健康ブームを経て、食品扱いから完全に医薬品扱いになるなどした後、現在では日本薬局方に収蔵されるものは医薬品として扱われ、それ以外は食品の扱いになっている。
ドクダミのように日本三大民間薬と言われるものは、民間薬でもその薬効が科学的に分析・立証されているとか。昔からの知恵には驚かされます。

漢字「蕺」

ドクダミは漢字では「蕺」という漢字になります。(もしかしたら、環境によっては正常に表示されないかもしれません)
これはまさにドクダミにだけ使われる専用の漢字で、日本漢方の中でのドクダミの重要性がわかりますね。

写真について

写真は、Pohoto AC さまよりお借りしました。